⑩ ワーク手順と練習問題は揃える
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まずは下記文章を読んでください
基本的な進め方としては、黒川(2016)の赤面恐怖症を全治した1例を元に、シチュエ ーションを変えて進めていきます。
①シュチェーション決め
まずは、シチュエーションを決めていきましょう。例えば、「新しく恵比寿のテニスサークルに通おうと思っているのだが赤面症で、注目されたくない。以前、教室の100メートル前まで行って控えしてしまったことがある。」としましょう。
②目標を設定する
そして、赤面する場面となる目標を決めます。今回のシチュエーションから考えると、「教室に入って入会案内を聞く」とすると望ましいです。この説明を聞く際には、緊張で赤面をしても良い、あるがままで良いのだと心にとどめておきましょう。
③具体的な手順を決める
次に自宅から目標地点に向かって歩くコースを決めておく。歩く時刻も定めておく。すぐに目標地点まで歩くのではなく、どんなに調子が悪くても歩けるスモールゴールを決めて、徐々に目標地点に向かって、決めたコースに沿って延ばしていきます。
大切なのは、どんなに不安があっても、昨日の地点までは今日も歩くということです。症状が取れたかどうかではなく、どれほど歩行できたかどうかなどで評価します。
表でまとめると以下の通りです。
練習問題で森田療法を習得!
注意点として、高熱があったり、疾患にかかっている場合は中止をしましょう。まずは健康が第一ですからね。では、練習問題を使って赤面症克服する流れをつかんでいきましょう。
先ほどご紹介した方法を踏まえながら練習問題を進めていきましょう。
練習問題
では、実際に森田療法を体験してみましょう。先ほど紹介した表の1~7の過程を当てはめて考えていましょう。
1.目標を決める。
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2.目標まで歩くコースを決める。
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3.歩く時刻を定める。
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4.スモールゴールを決め、滞在時間や距離を徐々に延ばす。
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5.昨日歩いた距離は必ず歩く。行けそうなら先に進む、もしくは滞在する。
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6.目標達成できたら、1日に2回歩くことを目指す。乗り物を使っていくのも良い。
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7.どれだけ歩けたか、乗り物に乗れたかで評価する。
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こちらのコラムですが不安階層を5つに削って、
シンプルになっています。
前半のワーク紹介も関係で読みやすいと思います。
ただもう少しブラッシュアップできそう・・・
どの辺に問題がありそうでしょうか?
少し考えてみてください。
******************川島の視点
①ワークと練習問題の関係
前半の理論
と
練習問題の構成
が噛み合っていないため、
やや読みにくいです。
NG例
ワーク手順
STEP1・・・
STEP2・・・
STEP3・・・
練習問題
STEP1・・・
STEP2・・・
STEP3・・・
STEP4・・・
STEP5・・・
このようにワーク手順と
練習問題のSTEPは揃えるように心がけましょう。こちらのコラムでは
手順を3つで、練習問題は7個に増えていて読みにくいです。
OK例
ワーク手順
STEP1・・・
STEP2・・・
STEP3・・・
練習問題
STEP1・・・
STEP2・・・
STEP3・・・
このようにワーク手順と
練習問題の手順は揃えるようにしましょう。
*******************:参考URL
こちらにURLを参照ください。
トレーニング例と練習問題の関係性について
読んでみてくださいね。
緊張受け入れ法本番に強くなる。緊張は抑え込まないのが「吉」②