⑤ 認知療法 例題はテーマに寄せる

視線恐怖症コラムです。今回は「例文はテーマを意識する」をお伝えします。

まずは下記を読んでみてください。

 

 

*****************改善前

 

認知療法視線恐怖症を改善

人の評価が気になる事で視線恐怖症の症状が出ている場合、認知療法が有効な解決策となります。認知療法とは、1960年代にアーロン・ベックが提唱した心理療法です。

認知療法
①「事実」は何か
②「考え」「感情」「行動」に分ける

③ 認知の歪みを知る
④ 認知を修正する

以上のプロセスを踏むことで症状が改善されるという心理療法です。人には個人個人の認知フィルターがあり、そのフィルターを通して、考えたり、感じたり、行動します。その認知フィルターが歪んでいる場合、否定的な考えに陥ったり悲観的な感情が沸き起こってしまいます。

認知のゆがみが視線を怖くする

例えば、
ある時、あなたが近所の人に挨拶したが、知らんぷりされてしまった。このような時、あなたはどう感じるでしょうか?

「私、嫌われているのだろうか?(考え)」
「挨拶しないなんて最低(考え)」

など、様々な受け取り方があります。その時に頭に浮かんだ考えを自動思考と言います。この自動思考は、認知の歪みとして、偏った考え方に陥ってしまいがちです。

この例でいうと…

「私はどこに行っても嫌われる」
「私の容姿をみんな不細工だと思っている」

このように極端な思考は白黒思考と呼ばれ、「認知の歪み」のつとして挙げられます。人の評価が気になるときには、マイナス思考や感情的決めつけなどの認知の歪みによって偏った考え方に陥っている可能性が高いです。

認知のゆがみは頑固

例えば相澤(2004)の研究では、対人恐怖は、対人場面において直接的な感情や内面的な思い込みで判断し、その思い込みに即した行動ばかりを見つけてしまい、さらに思い込みを深めると主張しています。

例えば、
「私の容姿をみんな不細工だと思っている」

という考えを強く持っているとします。こうなってしまうと、いくら友達が、きれい、かわいい、かっこいい・・・と言ってくれたとしても耳に入らなくなってしまいます。

逆に
「今日は顔色が悪いね」
など言われると、そら見たことか!やっぱり私の容姿は劣っているんだ。とどんどん確信を深めてしまうのです。

この思い込みを修正するには、歪んだ認知を修正する認知療法が、対人恐怖および視線恐怖には有効であると言えるのです。

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そこまで問題があるわけではないのですが、もう少しテーマを意識して、例文など作るとより「視線恐怖症」で悩む方の知識として使いやすくなりそうです。

 

例文をもう少し「視線恐怖」の寄せてブラッシュアップしました。

以下のコラムについて前半部分を読んでみてください。

視線恐怖症の症例「人の評価が気になる」-認知療法で克服②