14 出典の優先順位
今回はコラム1の資料の集め方について解説します。資料の優先順位ですが原則として以下のようなイメージになります。
優先順位について
優先順位1 キーワードの量的論文・量的調査(国の統計など)
優先順位2 近接概念の量的論文・量的調査(国の統計など)
優先順位3 キーワードの学術書 質的論文
優先順位4 近接概念の学術書 質的論文
優先順位5 新聞や第一人者のコラムなど
例 「妬み」で調査する場合
優先順位1
妬みのサブタイプ理論とその測定法の検討 : 日本においても悪性妬みと良性妬みは存在するか?
対人社会心理学研究 18, 77-84, 2018
信州大学教育学部研究論集 11, 97-110, 2017-09-28
妬みというワードそのもので、量的調査をした論文がいくつも出てきました。できれば、学会論文がいいですが、ない場合は紀要でもOk
優先順位2
男女の愛情関係のスタイル―クラスタ分析― 立正大学心理学部 |
妬みがない場合は近接概念で検索。
嫉妬と検索すると、嫉妬を研究した論文が出てきました。
優先順位3
信州心理臨床紀要 (14), 13-24, 2015-06
量的論文ではなく質的論文ですが、
候補の1つにはなります。
上記のように調査をした。優先順位1に2つ論文があったので、基本的にはそちらを採用する。ただし、わかりやすい理論や感情の正規プロセスでわかりやすものがあれば、多少優先順位の前後はOKです。定義などを引用すするために、量的以外のデータを使うのもOKですね。
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資料の探し方
基本的には上記で、キーワードや近接概念で検索します。
最近はサイニーよりもグーグルスカラーの方が見つけやすくなっています。
PDFと書いてあるものはすぐに論文を探すことができますので
基本はグーグルスカラーがいいかなと思います。
② サイニーで探す
CiNii Articles - 日本の論文をさがす - 国立情報学研究所
③ 学術書
テーマによっては学術書の購入もOK
その場合は川島にご一報ください