⑬ 事例の作り方 前振りと対応させる
⑬ 事例の作り方 前振りと対応させる
まずは以下の例を読んでみてください。
失恋コラムから
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恋が原因で誤った考えを持ってしまう?
失恋をした際は、正常な判断ができなくなってしまうので、極端な考えにいくつくことがあります。遠山・溝口(1990)は「痩せの動因としての失恋と恨み晴し」として、3つの症例を紹介しています。
いすれの症例についても、失恋をしたことで相手を見返そうと強く思ってしまうこと、特に「男性は痩せている人を好む」といった誤った考えを持ってしまっています。
このように考えてしまうことは事態にはさほど問題はないのですが、この考えが強すぎてしまうと、食行動に異常が表れてしまって、場合によっては治療の対象となってしまう場合があります。強迫的に整形手術を繰り返したり、拒食症などにつながらないように注意が必要です。
つまり、失恋をしたことで「相手を見返したい」「痩せたい」と思うことはごく自然なことなのですが、その偏った考えが強くなりすぎてしまうと心身に負担のかかる結果につながってしまうのです。
失恋は方向性さえ間違えなければ、新たな成長の糧となります。健康的な考えを身に着けてうまく乗り越えることができれば、心身への負担も軽減でき、さらには新たな出会いに向けて動き出すことができるでしょう。
事例紹介!失恋から立ち直る事ができたA子さん
ここで私がカウンセリングをした例を1つ紹介します(事実を少し変えています)。人生で初めてできたパートナーと失恋してしまったA子さんの事例です。
A子さんはもともと異性と関わることが少ないこともあり、なかなか出会いが多くありませんでした。そのこともあってか、パートナーができた時にはとても喜んで、刺激のある日々を過ごされていました。
しかし、失恋をしてしまってからは仕事も手につかず、新しい出会いからも避けてしまい、「一人で生きていく」とまだ20代にも関わらず、そう考えるようになってしまいました。
この状態で友人からの紹介でカウンセリングをしていき、最初は「関わりを無くしちゃおうかな・・・もう一人でいようかな・・・」と、極端に考えていました。
その後、カウンセリングを続けていく中で、「どのように失恋から克服するか」「今の気持ちを改善させていくこと」を課題として、日常生活を良好におくることができるようになりました。
****************************川島の視点
・失恋が考え方の偏りを生み出し
極端な行動につながるという論理展開はわかりやすくてOKただし以下の問題
・事例がややぼやけていて
前振りの理論とリンクしていない
事例は理論を補完するものと意識して書く
・ややありきたり?
読み物として離脱されやすくなってしまう
・なぜ立ち直ったのかがわかりにくい
・事例がやや長くなってしまうので
箇条書きで簡単にプロフィールを書いてから
解説する
以上のポイントを改善して下記で
ブラッシュアップしました。
参考にしてみてください。
*************************ブラッシュアップ後
偏った考えが強くなりすぎてしまうと心身に負担のかかる結果につながってしまうのです。
失恋は方向性さえ間違えなければ、新たな成長の糧となります。健康的な考えを身に着けてうまく乗り越えることができれば、心身への負担も軽減でき、さらには新たな出会いに向けて動き出すことができるでしょう。
失恋から立ち直る事ができたA子さん
ここで私がカウンセリングをし、偏った考えを克服した、例を1つ紹介します。(個人情報があるので事実を変えています)。
A子さん
・24歳で初めての彼ができる
・1年付きあったとき
「痩せている人が好き」と言われた
・A子さんは標準体型
158センチ 50キロ前後
・2年目に突然、別れを告げられた
失恋をしてしまってからは仕事も手につかず、新しい出会いからも避けてしまい、「42キロになるまで恋愛禁止」と極端に考え、ダイエットをはじめました。その後、ご飯を全く食べなくなり、心配した両親に連れられ、カウンセリングがはじまりました。
カウンセリングは長期化しましたが、以下のコラムで解説しているような対策を一緒に考え、続けていきました。その結果、
「彼は痩せた人が好きといったが、ガリガリとは言っていない。また、すべての男性がそういう考えを持っているわけではない。ましてガリガリな女性が好きな男性は少数。健康的な私を好きなパートナーを探そう」
と偏った考えを改善し、失恋を前向きに克服していきました。